海上保安庁は沿岸警備隊ではないと言・・・に関する記事
質問
海上保安庁は沿岸警備隊ではないと言う人がいるのですが、海上保安庁自身が「ジャパン・コースト・ガード」と自称しているので沿岸警備隊ですよね。
回答
これは「沿岸警備隊(という訳語)」に二重の意味、内容に幅があるため、一方で正しく、他方で不十分な理解であるといえます。まず、沿岸警備隊は一義的に国境警備隊と同類の準軍事的組織として理解されます。これは洋上での領域警備を行う性格上、国際法において国外の組織・団体・人員に強制力を発揮させるためには軍隊(に準ずるもの)である方が、一昔前までは有効でした。また、国境における紛争(領有権争いなど)を処理するには、一義的に軍隊の所掌であると同時に、全面戦争に発達させないためにワンクッションおくために、警察的任務を持ちかつ能力と権限を限定された国境警備隊という組織が徴用されました。一方、近年の海洋管理、洋上での警察・救難・環境保護任務の広範化や、軍縮の観点から、これらの任務を海軍から海上警察へシフトされてきました。これは、国境紛争のように戦闘を意識した任務よりも、治安維持・犯罪抑止といった警察的な任務が優先、増大してきた事や、上述の国境付近での緊張を緩和するための措置としての面があります。ここで各国が海上警察組織を発足させてきたのですが、ここで海軍=Navy に相当する世界共通の組織名として既存かつ広く知られている Coast Gurd(沿岸警備隊)に一本化されてきた経緯があります。日本の海上保安庁や韓国の海上警察の訳語が〜 Coast Gurd に変更されたのはこのためです。つまり、〜 Coast Gurd を称する組織はその国の海上警備/警察組織のこととします、という新しいルールができたと思ってかまいません。ですから、1)アメリカ的な沿岸警備隊を意識した場合、戦時には海軍の指揮を受け戦闘行動をとる準軍事組織を意味します。2)日本的なCoast Gurd を意識した場合、海軍とは別個の警備救難組織(基本的に国内の治安組織)を意味します。なので、1)のイメージでいけば海上保安庁は沿岸警備隊(海軍の予備部隊)ではなく、2)でいけば Japan Coast Gurd (日本国沿岸警備隊)で正しい、事になります。
出典:Yahoo!知恵袋
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